NFTアートとは?

みなさんは、NFTアートをご存知でしょうか?
今最も人気のあるNFTに、デジタルアートを紐付けて商品にしたものです。
この記事では、NFTアートとは?について、サクッと解説していきます。
最近、NFTが急激に注目を集めている理由は、NFTによって制作者や所有者が証明され、唯一無二のデジタルデータを高額で売買されるようになってからなのです。
NFTが誕生する以前は、アート界にとって、デジタルアートは簡単にコピーができてしまうことが、ネックになっていました。
暗号資産(仮想通貨)を利用して、デジタルデータを購入した場合、そのデータが簡単にコピーできてしまうと、真の所有者が誰だかわからない状態でした。
が、しかし!
NFTが誕生し、デジタルデータなのに代替不可能であるため、コピーしてのなりすましなどができません!
これはアート界だけでなく、あらゆる業界(コンテンツ)に衝撃が走ったのです。
NFTアートは、マーケットプレイス(電子市場:売り手と買い手がインターネット上で自由に参加できる取引市場)にてオリジナルのキャラクターを購入して、ゲームに実装させたり、自分で作成したアート作品を販売したりといった取引ができます。
次に、世界的に有名なNFTマーケットプレイスを2つ紹介します。
NFTマーケットプレイス
・OpenSea(オープンシー)
世界最大のNFTマーケットプレイスです。
最大の魅力は、初回の取引以外では、ガス代(ブロックチェーン上の取引手数料)が発生しません。
これは大きなメリットだと思います。
公式サイト:OpenSea
・Rarible(ラリブル)
OpenSeaの次に最大なNFTマーケットプレイスです。
最大の魅力は、UI(ユーザインターフェイス)がシンプルで、OpenSeaより簡潔にNFTの売買ができます。そして、独自発行のトークンである(RARI)が使える点も特徴の一つです。
しかし、OpenSeaと比べ、ガス代が高額に設定されているのがデメリットといえるでしょう。
公式サイト:Rarible
次に、海外の有名なNFTアーティストを紹介します。
海外のNFTアーティスト
・Beeple(ビープル)
NFTデジタルアート作品
題名 : Everydays – The First 5000 Days
この作品は、スケッチを集めてコラージュしたもので、2021年3月11日、アートオークション名門のCHRISTIE’S(クリスティーズ)で初のNFTオークションを開催し、約6,900万ドル(約75.9億円)で落札され、NFTという代名詞的アーティストとして注目を浴びました。
この金額は、NFTアート作品としては、市場最高額だと言われています。
デジタルアートに限らず、存命アーティストの作品落札価格としても、市場3位の記録となり、オンライン・オークション落札価格では、歴代最高額だそうです。
出品サイト:CHRISTIE’S
https://onlineonly.christies.com/s/beeple-first-5000-days/beeple-b-1981-1/112924
・CryptoPunks(クリプトパンク)
NFTピクセルアート作品
題名:宇宙人のポートレート(CryptoPunks)
この作品は、24×24ピクセルで構成され、9枚のCryptoPunksが、2021年5月11日に約1,700万ドル(約18億5000万円)で落札されたことで、一躍有名になりました。
出品サイト:CHRISTIE’S
https://www.christies.com/lot/lot-6316969
番外編
・Burnt Banksy(燃やされたバンクシー)
作者:Banksy
題名:Morons(馬鹿ども)
こう名乗る覆面作家は、約5000万円で購入したバンクシーの本物の作品をデジタルデータ化し、NFTオークションにかけるとともに、必要のなくなった、物理的な現物の版画を燃やして、その映像をYouTubeで公開しました。このパフォーマンスが話題となり、NFT化された作品は約4000万円で落札されました。
問題の映像:YouTube
Authentic Banksy Art Burning Ceremony (NFT)

燃やされたバンクシーの作品は Morons(馬鹿ども)と題された版画で、絵画オークションの模様が描かれています。絵の中で、オークションに出品されている作品の一つには、I Can’t Believe You Morons Actually Buy This Shit.(こんなクソを本気で買うお前らみたいなバカがいるとは信じられない)と挑発的なメッセージが書かれています。
それを燃やしてオークションにかけるとは…笑
出品サイト:CHRISTIE’S
次に、日本の有名なNFTアーティストを紹介します。
日本のNFTアーティスト
・せきぐちあいみ(VRアーティスト)
題名:Alternate dimension 幻想絢爛
この作品は、OpenSeaにて2021年3月25日、約1,300万円で落札され、一躍有名になりました。
せきぐちあいみさんは、世界的VRアーティストであり、VRパフォーマーでもあります。VR空間に華麗なライブペイントをしている姿も評価され、世界中から人気を得ています。
出品サイト:OpenSea
公式サイト:せきぐちあいみ
https://www.creativevillage.ne.jp/lp/aimi_sekiguchi/
・Zombie Zoo Keeper (ゾンビ飼育員 : 8歳)
NFTドットデジタルアート作品
題名:Zombie Zoo
この作品は、8歳の男の子(Zombie Zoo Keeper)が、夏休みの自由研究で取り組んだNFTアートの3作品が、2021年9月17日、OpenSeaにて、音楽プロデューサーのスティーブ・アオキ氏によって、合計約240万円で購入されました。初めは、ドット絵の第一人者であるイラストレーターのたかくらかずき氏が購入(約2000円)したのをきっかけに話題になり、世界からは、人気DJのTrevor McFedries氏が約52万円で購入され、一躍世界的に有名になりました。
出品サイト:OpenSea
https://opensea.io/collection/zombiezoo?collectionSlug=zombiezoo&locale=ja
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
NFTアートは、今後目の離せないコンテンツになりそうですね。
NFTアートを、ご自分で作成しマーケットプレイスに出品したり、他の作品を購入したり、さまざまな活用方法があると思います。
近未来が、どうなっていくのか楽しみですね。
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少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
(執筆:八木)
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