仮想通貨やブロックチェーンに使われるプログラミング言語ってどんなのがあるの? 分かりやすく解説!

-仮想通貨(暗号資産)はどこに存在しているの?-
仮想通貨(暗号資産)は文字通り仮想上に存在する通貨のことを指しており、仮想通貨における仮想空間とは『インターネット上』のことを意味します。
つまり、仮想通貨(暗号資産)は 『インターネット上』に存在していることになります。
この仮想空間(インターネット)で仮想通貨(暗号資産)を正常に動作させる手段として、ブロックチェーンという技術が使われている訳なのです!
ブロックチェーン技術の詳しい解説に関してはこちらをご覧ください。
-プログラミング言語とは?-
そして『インターネット上』で動いているシステムの裏にはもれなく必ず『プログラミング言語』という、機械達に指令を送る為の言葉が記されています(もちろんこのサイトもですよ)
当然、仮想通貨(暗号資産)も『インターネット』を介して作動しているからには何かしらの『プログラミング言語』が使われているという訳です。
何かしらという表現は曖昧ですが、実は的確かもしれません。
なぜならプログラミング言語にはメジャーなものからマイナーなものまで合わせると、なんと「200種類以上」存在しているからです!
初めて聞く方はちょっとドン引きですよね…
ただ、主流に使われている言語となると限られてきますし、作られるサービスによっても相性によってかなり絞られます、少しホッとしますね!
前置きが長くなりましたが、今回はそんな『プログラミング言語』を題材に、仮想通貨(暗号資産)を動かす為には(厳密にはブロックチェーンを実装させるためには) どのようなプログラミング言語が使われているか説明を交えつつ紹介していきます!
-仮想通貨(暗号資産)、ブロックチェーンに使われるプログラミング言語-
現在主役として仮想通貨(暗号資産)、ブロックチェーン開発に使われているプログラミング言語は主に以下が該当します。
1, Solidity
2, Javascript
3, C++
※その他にC#やJava,Go言語やFeといった言語も必要に応じて使われる
では1言語ずつ、どのような箇所に使われていて、使い分けがされているのかを見ていきましょう!
– Solidity –
ブロックチェーンで一番馴染み深い言語が、『Solidity』ではないでしょうか?
ブロックチェーン=Solidityという認識がある理由は、『スマートコントラクト』を実装(動作)させるためにイーサリアム(Ethereum)のプロジェクトチームによって開発された言語だからです。
まさにブロックチェーンのために作られた言語ですね!
-特徴-
・イーサリアム(Ethereum)上で動作するスマートコントラクトの実装が可能
・コントラクト指向言語である (取引処理を実行させる目的に特化している言語)
・この後ご紹介するJavascriptという言語に文法(書き方)がよく似ている
Solidityに関してはまだまだ日本で扱える技術者が多くはなく、一般に普及しきってはいません。
ですが、今後ブロックチェーン技術が更に一般化していけば使用される頻度が増していくことが予想されますので現在注目されている言語の一種といえます。
コイン総合研究所でも『Solidity』特集を組んで詳しくご紹介していく予定ですので楽しみにお待ちくださいね!
– Javascript –
ブロックチェーンに限らず、現在世界で最も使用されている言語が『Javascript』です。
ブロックチェーンにおいての役割は、Webサービスを構築する事にあります。
Javascriptは※フロントサイド、※サーバーサイドどちらも構築する事が可能なため、その汎用性の高さから、多くのフレームワークやライブラリが存在しており、ブロックチェーンのみならず現代のWeb開発とは切っても切り離せない関係にあるのです。
※フロントサイド→普段私達がPCやスマホなどで直接目にする部分
※サーバーサイド→PCの裏側で目に見えない処理を行っている部分
-特徴-
・ブロックチェーン開発におけるWebサービス構築に使用する(取引所など)
・ブロックチェーン開発に役立つライブラリが多い
・Solidityは『Javascript』をベースに開発された
– C++ –
ビットコイン構築に使用されているのがこの『C++』になります。
C++はC言語と呼ばれるプログラミング言語を拡張して作られている言語なのです。
C言語は歴史が古く1972年に開発されています。C言語はコンピュータが分かりやすい言語なので、処理速度が早いといった特徴を持ち合わせている為、AI開発においても重宝します。そして処理速度が早いという利点を残しつつ、より効率的にプログラミングできるように拡張して1983年に開発されたのがこの『C++』なのです。
-特徴-
・ C言語を拡張して作られているため、C++とC言語は互換性がある
・オブジェクト指向な言語(値や何らかの処理のまとまりをモノとして捉える事プ
ログラミングを効率化させた言語のこと)
・実は競技プログラミングにおいて最も使用されている言語でもある
-その他にも-
今回紹介した言語意外にも、「Go」「C#」「Java」「Fe」等、実は用途などによって様々なプログラミング言語が必要に応じて選定されています。
日頃、何気なく取引等を行っている裏側で多種多様な言語が交差していることがわかりますね!
-おわりに-
仮想通貨(暗号資産)の需要増加に伴い、ブロックチェーン技術の為に作られた言語や既存の言語も、ブロックチェーンが実装しやすい環境へと徐々に変わりつつあります。
ですが2021年現在においては、IT技術者達が創意工夫しながら汎用性の幅を広げようと奮闘している段階でもあるのです。
ブロックチェーンやスマートコントラクトの実装ハードルが下がることで、仮想通貨(暗号資産)以外でのブロックチェーン技術活用例が更に増していくことが予想されます。
インターネット以来の発明とも言われているこのブロックチェーン技術、今後も目が離せませんね!
コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための解説や、お役立ち情報を配信しています。
ほかの記事もぜひご覧ください。
少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
(執筆:杉田)