ブロックチェーン技術を仮想通貨以外で活用している事例を具体例を交えてご紹介!2021年12月版

ここ数年でブロックチェーンといえば仮想通貨(暗号資産)というイメージはすっかり定着しましたね! 

ですがブロックチェーンは『インターネットの発明』とも比喩される程の画期的技術なのです。 

そんな画期的技術とも比喩されているブロックチェーンは仮想通貨(暗号資産)でしか使用されていないのでしょうか? 

答えはNoです! 

そうです、ブロックチェーンは始まりこそ仮想通貨(暗号資産)を実現させる為に考案されましたが、その技術の革新性から現在においては様々な分野でブロックチェーンを応用しようという動きが各方面で働いているのです。 

以前の記事でブロックチェーンのユースケースをお伝えしましたが、2021年12月現在、ユースケースが更に具体化されてきています。 

今回はそんなブロックチェーンのユースケースを2021年12月版としてお届けしていきます! 

ブロックチェーン技術最大のメリットとは? 

まずブロックチェーン応用事例を考えていく際にそもそもブロックチェーンという技術を使用する本質的なメリットとは何か明確にしておかなくてはなりません。 

この点が不明瞭では、ただ「流行っているからブロックチェーン使ってます」となってしまい手段と目的の逆転が起こってしまいます。 

では、ブロックチェーンの最大のメリットとは何なのでしょうか? 

それは『情報が書き換えられないことによる信頼の担保』が可能ということです。 

ブロックチェーンはその特性上、一度承認されてしまえばその内容は理論上誰も書き換えることが不可能な構造となっており、価値の複製が不可能なのです。 

ではメリットも明確になった所で実例のご紹介です! 

-NFT (Non Fungible Token / 非代替性トークン) –

2021年12月現在最も注目を集めている、ケースはこのNFTではないでしょうか。 

NFTとはブロックチェーンを活用することでデジタルデータを唯一無二のものとして証明し、これまで単なるデジタルデータとして扱われてきたデジタル上のデータを(アート作品なども含む)、データ資産として取り扱うことを可能にしています! 

代表的な例として、2021年にTwitter共同開発者兼CEOのJak Dorse氏の最初に投稿したTweetをNFT化した事により、おおよそ291万ドル(約3億1500万円)で販売されました! 

上記の例はとてもブロックチェーン技術を分かりやすく投影しているのではないでしょうか。 

今までですと、デジタル上にある Tweetは単なる言葉でしかなく、その言葉に「ブランド品」のような価値をつける事は不可能でした。 

それをブロックチェーンの「価値の複製が不可能」である事を利用し、唯一性の価値として扱えるようにしたのです。 

数年前では考えられないことですね! 

NFTに関して別の記事で詳しく解説していますのでこちらもぜひご参考にしてくださいね! 

 

航空宇宙産業 

ブロックチェーンが宇宙ビジネスにも参入し始めていることを皆さんはご存知ですか? 

ブロックチェーン開発企業のConsenSys (コンセンシス)が「ブロックチェーンを使って宇宙空間を可視化する」というミッションを掲げたアプリケーション「Trusat(トゥルーサット)」を発表しています。 

これはどのようなアプリケーションなのでしょうか。 

Trusat(トゥルーサット)はイーサリアム(Ethereum)を基盤に作成されており、一般市民が肉眼で捉えることのできる衛生などの宇宙空間にある物体情報をアプリケーションへ送信できるように設計されており、宇宙ゴミ(スペースデブリ)が衛星と衝突する事を阻止しようという取り組みの一つとなっています。 

ブロックチェーン技術は収集されたデータを記録する際に使用されており、データの信頼性、改ざん不可であることを証明する役割として使用されているとのことです。 

ブロックチェーンが宇宙にまでその活躍の幅を広げているのはとても興味深いですね! 

調剤薬局デッドストックの有効活用販売 

現在調剤薬局市場は上位15%が大手のチェーン薬局店、残りの85%の49300店舗が個人経営となっており、個人経営の薬局ではデッドストック(売れ残り)が膨れ上がりが加速しているため、デッドストックの有効活用が大きな課題となっています。 

対処法として医薬品買取・再販売サイトも存在しますが手数料などが引かれてしまうため、ほとんど利益にならないケースもあるようです。 

また、オークション形式も存在しているようですが、薬剤の信頼性に欠けてしまうという大きな課題も抱えています。 

そこで BHIP(ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム)が、ブロックチェーンを活用した医薬品のデッドストック販売プラットフォームを構築することで「利益率」や「薬剤やサービス自体の信頼性」を担保する試みを行なっています。 

ブロックチェーン技術を用いることで、第三者の介入がなく「利益率の向上」が期待できます。また薬剤の取引履歴は全てブロックチェーン上に記録されるため「薬剤やサービス自体への信頼性」を確保することも可能となっているとのことです。 

今回の例のようにブロックチェーン技術を「利益率の向上」や「物やサービスへの信頼性」を確保できることから、今後他分野での応用も期待できます。

– おわりに –

今回はブロックチェーン技術が仮想通貨(暗号資産)以外でも応用が進んでいる事例を3つご紹介してきました。 

急成長中の技術ですので、近い将来皆さんの興味がある分野にもブロックチェーンが使われていく可能性は存分にありそうですね! 

コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための解説や、お役立ち情報を配信しています。 

ほかの記事もぜひご覧ください。 

 
少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。 

(執筆:杉田) 

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