近年話題のSDGsとは何か? ブロックチェーンとの関係性についてもあわせてご紹介!

みなさんはSDGsという言葉をご存知でしょうか? 

2015年に提唱されて以来近年話題になっている言葉の一つであり、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術にも深く関わってくる項目の一つでもあります。 

そこで今回はSDGsについて説明を行い、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術とどのような関係性にあるのかもあわせてご紹介していきます! 

では早速SDGsとは?を知っていきましょう! 

SDGsとは何か –

これらは略称となっており、正式名称は「Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)」となります。読み方はSDGs(エス・ディー・ジーズ)と読みます。 

SDGsとは、2015年9月に開催された国連サミットにて取り決められた2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すことを目的とした国際目標のことを指します。 
詳細には、17のゴールと169のターゲットから構成されており、「地球上の誰一人取り残さない」ことを掲げています。 

17のゴールとは –

SDGsで掲げられている17のゴールとは、世界中の人々が安心安全に平等を享受できる社会を作るために取り決められた目標のことを指します。 

具体的には以下の画像にあるように、貧困~自然環境課題、ジェンダーレスまで、世界が包括的に解決すべき課題が挙げられています。 

169のターゲットとは? –

では、169のターゲットとはどのようなものになるのでしょうか。 
169のターゲットは、17の目標を達成するためにより詳細掲げられた行動指針のことです。 

例として以下が挙げられます。 

■ゴール1, 貧困をなくそう 
 →2030年までに1日1,25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる 

■ゴール4, 質の高い教育を皆に 
 →2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ有効な学習成果をもたらす、自由かつ公平で質の高い初
  等教育および中等教育を修了できるようにする。 

こういった例のように一つのゴールに対して複数の具体的行動指針が示されています。 

ブロックチェーン技術のSDGs貢献への可能性 

さてSDGsが理解できたところで、ブロックチェーンははたしてSDGsに貢献しているのでしょうか。 
実はSDGsを実現していくためにブロックチェーン技術が求められている箇所がいくつかあります。その一つが「トレーサビリティ」です。 
「トレーサビリティ」とは「製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を追跡可能にし、それに対しての信頼性の担保を保つことです。 
この「トレーサビリティ」はブロックチェーン技術の得意分野ですので、こういった特有の得意分野を活かしていくつかの場面においてはブロックチェーン技術がSDGsへ貢献しています。 

大きく4つの例から具体的な貢献をみていきましょう! 

– 金融 × ブロックチェーンのSDGs 

この分野においては金融包括支援という形でブロックチェーン技術が活用されています。具体的には、現在世界に銀行口座を開設できない人が17億人存在している現実があります。こういった課題をブロックチェーン技術を用いて低コストの送金ネットワークを構築することが可能となっています。 

■これは17のゴールの「1,貧困をなくそう」や「10.人や国の不平等をなくそう」に該当します。 

エネルギー × ブロックチェーンのSDGs 

エネルギー課題として世界全体で10億人が電力に十分なアクセスができていない現状があります。 

これに対して再生可能エネルギーとIoT機器にブロックチェーン技術を取り入れることで余剰電力の販売ネットワークの構築などを実現しています。 

■これは17のゴールの「7,エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」や「9,産業と技術革新の基礎をつくろう」に該当します。 

生産,消費活動に伴う責任 × ブロックチェーンのSDGs 

現在においても生産者と消費者との金融ギャップは改善しきってはいないことが現状としてあります。有名なコーヒー豆の例として、コーヒー1杯に対してコーヒー豆生産者が得られる賃金はおおよそ0.02ドルと言われています。 

こういった状況を改善するために「フェアトレード」などの仕組みがありますが、このような仕組みにブロックチェーン技術を活用することでトレーサビリティが向上し、流通経路を正しく追跡することができるのです。 

■これは17のゴールの「10,人や国の不平等をなくそう」や「9,つくる責任, つかう責任」に該当します。 

– 環境保護 × ブロックチェーンのSDGs 

海洋プラスチック課題は人々が考えているよりも深刻な一面があるようです。 
現在の状態でプラスチックを消費し続けた場合、2050年までにはプラスチック量が魚の数を超えるとも言われています。 

このような状態に「善行がブロックチェーンに残る」を掲げたスマートボトル「REBO」が貢献するかもしれません。 
REBOを用いて600mlの水分を飲むと、それがペットボトル1本分の報酬に換算され、アプリと連動してブロックチェーン上に記録されるのです。これによって、いつ、どのように、どれだけの活動を行なったのかを正確に記録することができます。 
これは、自分の体に良いことをするだけで、地球にとってもプラスにつながることを集団単位で自覚を持つことができます。 
モチベーションにもつながって一石二鳥ですね。 

■これは17のゴールの「14海の豊かさを守ろう」などに該当します。 
REBO公式サイト 

おわりに 

いかがだったでしょうか。 

ブロックチェーンの技術の開発は日進月歩で進んでいますので、SDGsに繋がる活用方法も今後更に増えていくと考えられます。 

IT技術の進歩により、人や個人の豊かさだけでなく地球全体の継続的豊かさも考えていけるといいかもしれないですね! 

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少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。  

(執筆:杉田) 

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