Web3(Web3.0)とは?

みなさんは、最近話題のWeb3(ウェブ・スリー)をご存知でしょうか?
この記事では、Web3(Web3.0)とは?について、サクッと解説していきます。
Web3.0やWeb3と呼ばれていますが、Webの歴史を知ればよくわかると思います。
Web1.0
Web1.0は、 WWW(World Wide Web:ワールド・ワイド・ウェブ)が普及し、個人がウェブサイトを作って、情報を発信できるようになった、1990年から2004年までの時代を言い、この頃のWebはシンプルで、基本的な情報発信に限られていました。
HTMLを利用したテキストサイトが主体で、画像・動画コンテンツは少なく、コミュニケーションの手段はメールが中心でした。
情報の発信者と閲覧者との双方向なやり取りは、ほとんどできなかった時代です。
接続方法も、ダイヤルアップ(Dial-up Connection)と呼ばれる電話回線を利用したもので、現在の通信よりも、遥かに低速なことに加え、インターネット使用時は、電話は使えないなどの問題がありました。
特徴
・HTML、HTTP、URL、によって構成され、いつでも誰でも情報を利用できる
・コンテンツはほぼ、読み取り専用
・静的なコンテンツ提供が中心で、インタラクティブ性(Interactivity:相互作用性)はほぼ無い
・参加者の多くはコンテンツの消費者で、制作者は、主にサイトを構築する技術を持った開発者
・人間のみが理解することができ、機械と互換性のあるコンテンツは無い
代表的なサービス
・Yahoo!
・MSNサーチ(メッセンジャー)
・個人ホームページ
Web2.0
Web2.0は、SNSでの交流が盛んになった、2005年から2021年の時代を言い、通信状態や、回線速度が大幅に改善され、安定性が高く、速くて低価格の回線によって、インターネットを世界中の人々が、相互に利用することができるようになりました。
Web1.0時代は、高額なパソコンを買う必要がありましたが、Web2.0時代には、誰もが安くスマートフォンを手に入れられるようになり、GAFAM(ガーファム)と呼ばれるIT5大企業により、SNSやクラウドサービスが提供されるようになりました。
GAFAM(Google + Amazon + Facebook(Meta)+ Apple + Microsoft)
特徴
・インタラクティブ性(Interactivity:相互作用性)があり、ソーシャル(Social:社会的な)な世界
・SNSの登場により、Webは閲覧だけでなく、参加できるものに
・ユーザが情報を自由に分類し、まとめて検索することができる
・サイトオーナーとサイトユーザの間で、評価やオンラインコメントによって、情報を交換できる
・ユーザの入力に反応する動的なコンテンツを提供
・開発者でなくても、制作プロセスに参加することができ、誰でもクリエーターになれる
・API(Application Programming Interface:アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース)を開発し、ソフトウェアアプリケーションなどによる自己利用を可能にする
代表的なサービス
・YouTube
・Facebook(Meta)
Web3(Web3.0)
Web3(Web3.0)は、ブロックチェーンなどの分散型のネットワークを基盤とした、非中央集権型の新しいWeb時代が、2022年以降普及すると期待されています。
単一のサーバーやデータベースに代わり、ユーザひとりひとりが参加するネットワークが、サービスを提供する基盤となるのです。
分散型のブロックチェーン技術を活用することにより、Web2.0時代の中央集権型による課題を解決しようと考えています。
Web2.0の課題
・特定企業に個人情報が集中するプライバシーの問題
特定企業に個人情報が集中する問題として、個人のプライバシー侵害の可能性が問題視されています。
現在、GAFAMと呼ばれる一部のIT大企業には、住所や年齢などの基本的な個人情報だけでなく、個人の嗜好や行動履歴など、あらゆる情報が独占的に集められている状態であり、プライバシーの観点から、この現状を問題視する声も多く、個人のプライバシーをどう守るのかが、最重要課題になっています。
・中央集権型によるセキュリティ問題
中央集権型によるセキュリティ問題として、サイバー攻撃を受けやすく、多くのユーザに影響を及ぼす危険性が高いのです。
現在、ユーザの個人情報は、サーバで集中管理されており、個人情報の流出や、不正アクセス、データの改ざんなどのリスクが大きくあります。
サーバが攻撃されることで、個人情報が大量に流出したり、Webサービスが利用できなくなることが、頻繁にテレビニュースなどで取り上げられています。
Web3(Web3.0)のメリット
・プライバシーが守られる
Web3(Web3.0)のサービスを利用するときには、IDやパスワードなどの個人情報を提示する必要がないため、悪用されることや、流出することがなく、情報漏洩のリスクを懸念する管理者にとってもメリットがあります。
・国や企業に規制されなくなる
多くのWeb3(Web3.0)のサービスを利用するためには、暗号資産(仮想通貨)ウォレットを使い、完全に匿名で運用ができます。
暗号資産(仮想通貨)を全面的に利用を禁止している国もありますが、実質は規制はできていません。
その理由は、
ユーザ情報を持ったままWeb3(Web3.0)のサービスを利用するわけではないため、禁止されている国のユーザかどうかの判別がつかないからなのです。
・真のグローバル市場を開ける
現在も、グローバル市場と言われていますが、厳密には、一つのサービスが世界中に散らばっているだけなので、真のグローバル市場とは言い切れません。
一方、
Web3.0の世界なら、国境など存在せず、暗号資産(仮想通貨)という共通通貨を使い、サービスや商品を購入することができるのです。
Web3(Web3.0)の課題
・利用する難易度が高い
・自己責任の度合いが強い
・各種法整備が整っていない
基盤となるブロックチェーンが普及して、Web3(Web3.0)の幕開けも近くなってきましたが、まだまだ課題が多くあるので、どこまで広がるかは未知数です。
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
Web3(Web3.0)の新たな時代を期待します!
中央集権型の銀行や企業からの個人情報の流出やサービス利用停止、データ改ざんなど、近年ハッキングリスクが高くなってきているので、ハッキングができにくいブロックチェーン技術の活用と、分散型の非中央集権型が一般的に普及することを願っています。
コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための記事や、お役立ち情報を配信しています。
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少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
(執筆:八木)
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