【初心者】Web3(3.0)の分散型Networkを成立させるためのP2Pとは?構成や3種類の特徴などわかりやすく解説! 

みなさんは、2022年に入り、Web3(3.0)という言葉が飛び交っているのをご存知でしょうか? 

Web3(ウェブスリー:3.0)とは、今までのGAFAM(ガファム)みたいな中央集権的な仕組みではなく、Crypto Assets(暗号資産)を構築しているBlockchain(ブロックチェーン)技術を活用し、中央管理企業(個人)を介さず、非中央集権的なDistributed Network(ディストリビューティド・ネットワーク:分散型ネットワーク)で、個人情報などをUser(ユーザ:利用者)自身で管理することができるWeb構造のことなのです。 

G:Google  

A:Amazon 

F:Facebook(Meta) 

A:Apple 

M:Microsoft 

この分散型Networkを構築するためには、P2P(ピア・トゥ・ピア)という技術が必要不可欠なのです! 

Crypto Assets(クリプト・アセット:暗号資産)を開発、発行するときにも、P2P技術が採用されています。 

そう、

Blockchain技術を、P2P 技術が支えているのです!

えっへん(ドヤ顔w)

Web3(3.0)は、Webの歴史を知ればよりわかると思いますので、こちらもお読みください。 

この記事では、Web3(3.0)の分散型Networkを成立させるためのP2Pとは?について、サクッと解説していきます。 

P2Pとは? 

P2P( Peer to Peer :ピア・トゥ・ピア)とは、不特定多数のUser(利用者)の端末(PCやスマホ)が、 Server(サーバ:サービスを利用者の要求に応じて提供するソフトウェアまたはその機能が稼働しているコンピュータ)を介さず、User(利用者)の端末同士で直接 Data File(データファイル:情報のまとまり)を共有することができる通信技術(またはソフトウェア)のことを言います。 

Peer(ピア)は、対等な立場で情報共有を行う端末、という意味があります。 

Network(ネットワーク:複数の要素が互いに接続された網状の構造)に接続しているUser(利用者)の端末をNord(ノード)と呼びます。 

そして、 

P2P技術を用いて、Nordが接続し合っているNetworkを、P2P Networkと言います。 

従来の通信技術では、Client(クライアント:顧客)が、Data(情報)を保管している中央管理企業(個人)のServerにAccess(アクセス:利用可能状態にする)し、Dataを要求することで、ほかのClientとData共有をしています。 

Dataを共有する端末のことを、Clientと呼ぶことから、Client Server System(クライアント・サーバ・システム)と呼びます。 

P2Pには、3種類あるので、ご紹介いたします。 

1. Pure P2P 

Pure(ピュア)P2Pとは、基本となる本来のP2P技術のことです。 

User(利用者)の端末(PCやスマホ)同士のみで接続し、Data共有を行ない、P2P Networkを構築しています。 

2. Hybrid P2P 

Hybrid(ハイブリッド)P2Pとは、P2P NetworkにServerを用いるNetworkのことを言います。 

が、しかし! 

Client Server Systemとは違い、User(利用者)の端末(PCやスマホ)同士が、相互的にData交換を行います。 

この技術で用いられるServerには、NordについてのDataが保管されます。 

3. Super Nord P2P 

Super Nord(スーパーノード)P2Pとは、高性能な処理能力かつ通信回線が安定している(Super)Nordが、Network上から、いくつか選ばれ、接続しているNord Dataを管理し、ほかの(Super)Nordと分担して、管理することで負荷を分散してNetworkを構築しています。 

P2PのMerit(メリット)は? 

Dataの分散管理 

Data(情報)を分散して管理することで、端末にかかる負荷も分散させることができます。 

Zero Down Time : ZDT 

一般的なWebサイトでは、Client Server Systemが採用されています。 

Access(アクセス)の集中により、通信回線が重くなり、処理速度が落ちてServerがDownし、サイトにAccessできなくなってしまうことがあります。 

テレビで、度々ニュースになっているので聞いたことがあるかと思います。 

Server Downにより、Accessできなくなることを、Down Time(ダウンタイム)と言います。 

P2P技術では、負荷が分散されるので、Client Server Systemに比べ、通信回線が軽く、処理速度も速く、Server Downがない、Zero Down Time(ゼロダウンタイム)が実現できるのです。 

匿名性や個人情報を守れる 

先述した通り、GAFAMのような中央集権的なClient Server Systemだと、中央管理企業(個人)のServer(サーバ)にUser(利用者)の個人情報が管理されているため、サイバー攻撃や、悪用される可能性があります。

が、しかし! 

P2P(ピア・トゥ・ピア)だと、Network上に情報が分散されるので、すべてのNord Dataを把握されにくく、匿名性確保でき、利用者の個人情報守られるのです。 

P2PのDemerit(デメリット)は? 

P2Pは、中央管理企業(個人)を介さないため、個人情報などはUser(利用者)ご自身が管理することになるので、Userの端末(PCやスマホ)のセキュリティ対策などの強化が必要になります。 

自己責任度が強くなるのでご注意を!

セキュリティ対策については、こちらをお読みください。 

P2Pの未来は? 

Crypto Assets(暗号資産)や、Blockchain関連は、世界では急激に拡大しているのですが、日本国内では、法整備が追いついてなく、消極的な面があります。 

しかしながら、 

今年の G 20 (金融・世界経済に関する首脳会合)2022年11月15日 – 16日 インドネシア・バリ開催に向けて、岸田総理大臣が、 Blockchain、NFT、Metaverse、Web3(3.0)関連事業の環境整備と支援を積極的にしていくとの方針を示しましたので、P2Pを含むBlockchain技術の発展が期待されます。

公式サイト:首相官邸 

https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2022/0505kichokoen.html

おわりに 

サクッと、 

解説してきましたが、 

ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。 

Web3は、Blockchain技術と、P2P技術により、今までとは違う、利用者にとって、安心で安全な、新しいWebの世界が待っていると思います。 

日本のInnovation(イノベーション:技術革新)が繁栄することを期待します! 

コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための記事や、お役立ち情報を配信しています。 

ほかの記事もぜひご覧ください。 

少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。 

(執筆:八木) 

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