BNB Chain(BSC)とは?

みなさんは、BNB Chain(BSC)をご存知でしょうか?
暗号資産?
ブロックチェーン?
お!そうです。
ブロックチェーンのことなのです。
この記事では、BNB Chain(BSC)とは?について、サクッと解説していきます。
BNB Chain(BSC)とは?
BNB Chain(BSC)とは、世界最大規模を誇る、暗号資産(仮想通貨)取引所のBinance(バイナンス)が、2020年9月にローンチ(Launch : 新サービスの公開)し、Binance(バイナンス)独自に開発した、スマートコントラクト(Smart Contract : 契約の自動化)機能とイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性に特化したパブリックブロックチェーン(Public Block Chain)のことなのです。
Binance(バイナンス)は、もともと独自の暗号資産(仮想通貨)、プラットフォームトークン(BNB)の発行と、分散型取引所(Decentralized EXchange : DEX)としての運用をするためのパブリックブロックチェーン、2019年4月に、ローンチした、Binance Chain(バイナンスチェーン)があります。
Binance Chain(バイナンスチェーン)の特徴は、超高速取引のために最適化されています。
が、しかし!
他のブロックチェーンと比較すると、プログラマビリティ(Programmability : プログラム言語を使用し、ネットワークの管理・運用をすること)に対して、柔軟性に欠けているところが課題でした。
そこで、
Binance(バイナンス)は、この課題を解決するために、
高性能な分散型アプリケーション(Decentralized Apprications : DApps)を開発するための本格的な環境(スマートコントラクト機能など)を備えた新しいブロックチェーンが誕生したのです。
これが、
BSC(Binance Smart Chain : バイナンススマートチェーン)なのです!
*2022年2月15日に、BSC から BNB Chain に名称を変更しました。
それに伴い、
BNBは、(Build aNd Build:ビルド・アンド・ビルド:築く、そして、築く)の意味に変更しました。
Binance(バイナンス)は、名称変更について、BNB Chainとプラットフォームトークン(BNB)が、代表するエコシステムがすでに、Binance(バイナンス)という取引所の枠を超えているため、Binance(バイナンス)という名称を取り除いたと説明しています。
それでは、BNB Chain(BSC)の特徴を紹介します。
1.インターオペラビリティ
インターオペラビリティ(Inter Operability : 相互運用)
Inter Operabirity = Binance Chain + BNB Chain(BSC)
Binance Chain(バイナンスチェーン)とBNB Chain(BSC)を繋ぐこと(Cross Chain : クロスチェーン)で、インターオペラビリティが可能になりました。
これにより、Binance DEX(分散型取引所)の超高速取引を活用しながら、独自のDApps(分散型アプリケーション)を利用することができるのです。
そして、
従来のDAppsは、ユーザが増えると処理速度が遅くなり、さらに、Gas代(手数料)が上がることが課題でしたが、Binance(バイナンス)は、このインターオペラビリティにより、解決しています。
2.イーサリアムバーチャルマシーン
EVM(Ethereum Virtual Machine : イーサリアムバーチャルマシーン)
BNB Chain(BSC)は、EVMを利用しているので、
イーサリアム上のアプリケーションを利用できます。
3.コンセンサスアルゴリズム
BNB Chain(BSC)のコンセンサスアルゴリズム(Consensus Algorithm : 合意形成アルゴリズム)は、PoS(Proof of Stake : プルーフ・オブ・ステーク)の一種である、DPoS(Delegated Proof of Stake : デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)と、PoA(Proof of Authority : プルーフ・オブ・オーソリティ)を組み合わせた、PoSA(Proof of Stake Authority : プルーフ・オブ・ステーク・オーソリティ)を採用しています。
PoSAは、21のバリデータ(Validator : 記録されるデータが正しいものであると検証しているユーザ)から構成されており、プラットフォームトークン(BNB)のステーキング(Staking)に対応し、3秒に1回という高速なブロック生成スピードを実現しています。
つまり、
BNB Chain(BSC)は、ブロック生成報酬のように、新しいプラットフォームトークン(BNB)を発行しませんので、プラットフォームトークン(BNB)の全体の枚数が増えないと言うことなのです。
プラットフォームトークン(BNB)発行上限は、2億枚と決まっており、すでに全て発行済みなのです。
さらに、四半期ごとにバーン(Burn : 焼却)を行い、上限枚数を1億枚まで減らすことを予定しています。
と、言うことは、
プラットフォームトークン(BNB)の枚数が増えないので、プラットフォームトークン(BNB)は、資産価値が高いまま維持されると言うことなのです!
4.BEP20
BNB Chain(BSC)は、イーサリアムバーチャルマシーン(EVM)と互換性があるため、 イーサリアムブロックチェーンのERC20トークンと全くおなじの、Binance(バイナンス)独自のBEP20を導入しています。
BEP20は、イーサリアムブロックチェーンのERC20および、Binance Chain(バイナンスチェーン)のBEP2やBEP8トークンを拡張した、BNB Chain(BSC)上のトークン規格で、異なるブロックチェーン間などで、トークンの移動を可能にする追加機能を提供しています。
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
BNB Chain(BSC)は、DeFi(Decentralized Finance : 分散型金融)とNFT(Non-Fungible Token : 非代替性トークン)の領域で急速にエコシステムが拡大しています。
さらなる発展が楽しみになってきました。
ワクワクしますね!^^
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(執筆:八木)
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