Solana(ソラナ)とは?

みなさんは、Solana(ソラナ)をご存知でしょうか?
ブロックチェーン?
お!正解です。
それでは、ブロックチェーンの種類はどれかご存知でしょうか?
パブリック型?
プライベート型?
コンソーシアム型?
正解は、パブリック型です。
ブロックチェーンと一言でいっても種類があるのです。
簡単に説明します。
大きく分けると、
パーミッションレス型とパーミッション型に分類されます。
パーミッションレス(Permissionless:不許可)型には、パブリック型があります。
パーミッション(Permission:許可)型には、プライベート型とコンソーシアム型があります。
パブリック(Public:通用範囲が無限定で開かれている)型は、インターネットに接続できる人であれば、誰でも許可なく取引に参加できるブロックチェーンのことです。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など数多くの暗号資産(仮想通貨)はパブリック型です。
プライベート(Private:通用範囲が限られている)型は、特定の管理者(運営者)が存在し、限定されたユーザのみが参加できるブロックチェーンのことです。
コンソーシアム(Consortium:共同体、(企業)連合)型は、複数の管理者が存在し、パブリック型の分散性と、プライベート型の迅速な大量処理ができる機能を兼ね備えたブロックチェーンのことです。
この記事では、Solana(ソラナ)とは?について、サクッと解説していきます。
Solana(ソラナ)は、スイス・ジュネーブに拠点を置く、Solana Foundation(ソラナ財団)により、2020年3月にローンチ(新規公開)され、急速に開発、利用が進んでいる、DApps(Decentralized Apprications:分散型アプリケーション)を、高い性能により、支えることを目的とした、パブリック型ブロックチェーンプラットフォームなのです。
まず、押さえておいて欲しいのは、Solana(ソラナ)は、一番人気があるEthereum(イーサリアム)キラーと言われていることです。
その魅力をご紹介します。
1.パブリック型ブロックチェーンの問題点を解消
通常のパブリック型ブロックチェーンは、処理能力の低さと手数料の高さが大きなネックになっています。
が、しかし!
Solana(ソラナ)はその問題点を解消したのです。
それは、
Sorana(ソラナ)は、1秒間に5万トランザクションを処理し、ブロック生成速度は、0.4秒で、トランザクション手数料は、0.00005ドルなのです。
Bitcoin(ビットコイン)だと、1秒間に6から7トランザクションを処理し、ブロック生成速度は、600秒で、トランザクション手数料は、15ドルなのです。
Ethereum(イーサリアム)だと、1秒間に13から15トランザクションを処理し、ブロック生成速度は、300秒で、トランザクション手数料は、10から20ドルなのです。
この違いを見れば、どれだけSolana(ソラナ)は高性能で、高品質、コスト安なブロックチェーンだとお分かりになるでしょう。
2.基軸暗号資産(仮想通貨)
Solana(ソラナ)は、基軸暗号資産(仮想通貨)に、ソル(SOL)があります。
ソル(SOL)は、2020年3月にローンチ(Launch:新規公開)されましたが、わずか1年半で価格が33倍になり、時価総額も2021年12月時点で、世界の暗号資産(仮想通貨)6,500種類もある中で、上位ランキング10位内の中間をキープし続けているのです。
3.スケーラビリティ問題を解消
スケーラビリティ(Scalability)とは、機器やソフトウェア、システムなどの拡張性、拡張可能性などのことを言います。
Bitcoin(ビットコイン)や、Ethereum(イーサリアム)などの、一般的なパブリック型ブロックチェーンでは、ブロックチェーンだけで、取引とその記録をしようとすると、時間と手数料がかかりすぎると言うことがネックになっています。
このことを、スケーラビリティ問題と言います。
そして、
Bitcoin(ビットコイン)や、Ethereum(イーサリアム)では、取引の一部をレイヤー2(ブロックチェーンの外 / Off Chain:オフチェーン)で処理を行うことで、スケーラビリティ問題を解消しています。
が、しかし!
Solana(ソラナ)は、先ほど記述した通り、トランザクションの処理速度や、ブロック生成速度が非常に速く、手数料も安いのと、独自のコンセンサスアルゴリズム(Consensus Algorithm:合意形成アルゴリズム)にPoH(Proof of History:プルーフ・オブ・ヒストリー)を採用していることで、レイヤー1(ブロックチェーンのみ / On Chain:オンチェーン)だけで全てのトランザクションの処理ができるのです。
全てのトランザクションを、オンチェーンで処理できるということは、ブロックチェーンの特徴である、透明性を高い水準で維持できるということなのです。
4.インターオペラビリティ
インターオペラビリティ(Inter Operability:相互運用性)とは、別々のブロックチェーンが接続(連携)し、全体として正しく動作することを言います。
Solana(ソラナ)は、ドイツ・ベルリンを拠点とするCertus Oneとアメリカ・シカゴを拠点とするJump Tradingと提携し、『Warmhole(ウォームホール)』という、Ethereum(イーサリアム)ERC20トークン規格と、Solana(ソラナ)SPLトークン規格を交換、変換できるブリッジ機能を開発しました。
これは、
互いに規格が定められていることによって成立する、インターオペラビリティなのです。
Ethereum(イーサリアム)は、先ほど記述した通り、スケーラビリティ問題を抱えているので、Solana(ソラナ)と繋ぐことにより、処理速度が速く、手数料が安いSolana(ソラナ)上で、処理を実行できるのです。
Solana(ソラナ)は、Ethereum(イーサリアム)以外のブロックチェーンとも、ブリッジ機能を構築しようと取り組んでいるようです。
5.ステーキング
Staking(ステーキング)とは、取引所やウォレット(Wallet:財布)を通じて、特定の暗号資産(仮想通貨)を預ける(保持する)ことで、暗号資産(仮想通貨)のブロックチェーンネットワークの生成に参加し、その報酬(暗号資産)を得ることができる仕組みのことです。
Solana(ソラナ)の場合は、『SolFlare』という、ステーキング機能をサポートしているウォレットを使用することで参加できます。
Solana(ソラナ)のステーキングには、600以上のバリデータ(Validator:記録されるデータが正しいものであると検証しているユーザ)が、ネットワークの生成に参加しています。
公式サイト:SolFlare
6.複数のプログラミング言語に対応
Solana(ソラナ)は、柔軟性の高いバーチャルマシン(Virtual Machine)の開発を進めるために、C や C++ 、Rust をはじめとして、多くのプログラミング言語に対応しています。
今後も、さらにプログラミング言語を増やしていく予定だそうです。
7.NFTプロジェクト
Solana(ソラナ)は、2021年8月に、NFTプロジェクト『Degenerate Ape Academy』を立ち上げ、人気沸騰のNFTに参入し、話題になりました。
公式サイト:Degenerate Ape Academy
8.提携プロジェクトが100以上
Solana(ソラナ)は、高速、低コストなブロックチェーンプラットフォームであり、その性質を必要とする100以上ものプロジェクトと提携しています。
主な提携しているブロックチェーンやアプリケーション
・Serum(セラム:SRM)分散型取引所(DEX) https://www.projectserum.com/
・Raydium(レイディウム:RAY)分散型取引所(DEX) https://raydium.io/
・Chainlink(チェーンリンク:LINK)分散型オラクルプラットフォーム https://chain.link/
・Tether(テザー: USDT)ステーブルコイン https://tether.to/
・USD Coin(ユーエスディーコイン:USDC)ステーブルコイン https://www.centre.io/usdc
・Terra(テラ:UST)ステーブルコイン https://www.terra.money/
・Solstarter(ソルスターター:SOS)IDO(Initial DEX Offering)プラットフォーム https://solstarter.org/
・The Graph(ザ・グラフ:GRT)分散型インデックスプロトコル https://thegraph.com/en/
・Arweave(アーウィーブ:AR)分散型データストレージ https://www.arweave.org/
・Civic(シビック:CVC)ウォレットプロバイダ https://www.civic.com/
・Akash Network(アカシュネットワーク:AKT)分散型マーケットプレイス https://akash.network/
・dFuse(デフューズ)ブロックチェーンAPIを提供するプロジェクト https://docs.dfuse.io/
・LoanSnap(ローンスナップ)住宅ローン業者 https://www.goloansnap.com/
・Audius(オーディアス:AUDIO)分散型音楽ストリーミングサービス https://audius.co/
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
イーサリアムキラーと呼ばれている魅力が伝わりましたでしょうか。
さらに、
ブロックチェーンでのエコシステムが拡大していくと思われます。
Solana(ソラナ)以外のブロックチェーンも数多くあり、個々に特徴がありますので、当サイトでもご紹介していく予定です。
コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための記事や、お役立ち情報を配信しています。
ほかの記事もぜひご覧ください。
少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
公式サイト:Solana
(執筆:八木)