【初心者向け】噂のブロックチェーン Tezos(テゾス)とは?特徴とメリットや独自のNFTプロジェクトなど交えて暗号資産(仮想通貨)初心者を対象に丁寧にわかりやすく解説!

みなさんは、ブロックチェーンのTezos(テゾス)をご存じでしょうか?
昨今は、王者イーサリアム(Ethereum)のデメリットを解消した、より高性能なブロックチェーン技術が登場しています。
この記事では、噂のブロックチェーン Tezos(テゾス)とは?について、サクッと解説していきます。
Tezos(テゾス)とは?
Tezos (テゾス)とは、スマートコントラクト(Smart Contract:契約の自動化)や、DApps(ダップス:Decentralized Applicatioons:分散型アプリケーション)の開発、利用に最適な技術を兼ね備えた、ブロックチェーン・プラットフォーム(Blockchain Platform:ブロックチェーン上で開発・運営する共通基盤)なのです。
そして、
Tezos(テゾス)ブロックチェーン上で、取引などに使用される独自の暗号資産(仮想通貨)テゾス(XTZ)があります。
2014年に、ホワイトペーパー(White Paper:仕組みや技術的な内容が書いてある白書)が発表され、2017年に、Tezos財団が創設され、2018年に、メインネット(Main Network:独立したブロックチェーン)がローンチ(Launch:新規公開)されています。
Tezos(テゾス)の最高経営責任者(CEO:Chief Executive Officer)は、キャサリン・ブライトマン (Kathleen Breitman)と、最高技術責任者(CTO:Chief Technology Officer)の、アーサー・ブライトマン (Arther Breitman)のご夫婦が、共同創設者なのです。
キャサリン(妻)は、分散型台帳技術を開発する企業のR3で、戦略的な役割を担う先任者として活躍し、アメリカ・ニューヨークとシカゴを本拠地とする、デジタル・クラウド、セキュリティ領域において世界をリードする、プロフェッショナルサービス企業のアクセンチュア(Accenture)、総運用額16兆円を誇る世界最大の資産運用会社のブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)、国際的な影響力を持つ日刊経済新聞社のウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)で働いていた経歴を持ちます。
アーサー(夫)は、アメリカ・ニューヨークを本拠地とする、世界で最も伝統のある最大手の金融機関のゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)と、アメリカ・ニューヨークを本拠地とする、世界的な金融機関グループであるモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)でクオンツ・アナリスト(Quantitative Analysis :金融機関の資産運用計画の基礎となる予測モデルを構築・分析する金融工学のスペシャリスト)として活躍した経歴を持ち、セキュリティとスマートコントラクトが高性能なプラットフォームを構築しています。
2015年8月1日、スイスに拠点を置く非営利財団、テゾス財団(Tezos Foundation)が設立され、プロトコルの開発・支援をしています。
公式サイト:Tezos
公式サイト:Tezos Foundation
テゾス(XTZ)の特徴やメリットを3つご紹介いたします。
① コンセンサスアルゴリズム
テゾス(XTZ)は、暗号資産(仮想通貨)の取引を承認するための、独自のコンセンサスアルゴリズム(Consensus Algorithm:合意形成アルゴリズム)である、LPoS(Liquid Proof of Stake:リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。
イーサリアム(ETH)は、通貨の保有量が多い人ほど、マイニング(Mining:取引承認作業)を成功させやすいPoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。
が、しかし!
LPoSは、通貨の保有量が少ない人でも、チャンスが大きいのが特徴です。
そして、
通貨の保有量が少ない人は、通貨の保有量が多い人にテゾス(XTZ)を委任することができ、そのことにより多くのブロック生成に関われるので、PoSより取引承認や送金が速くなるメリットがあります。
テゾス(XTZ)では、ブロック生成のことをベーキング(Baking)、ブロック生成者のことをベーカー(Baker)と呼びます。
② スマートコントラクト
テゾス(XTZ)は、独自のスマートコントラクト(Smart Contract:契約の自動化)を構築しています。
フォーマル・ベリフィケーション(Formal Verification:契約の正当性をより厳密に調べるシステム)を導入し、エラーや不正アクセスのリスクを抑えられ、オーキャムル(OCaml)というプログラミング言語を使用し、安全性のチェックを確実にクリアできるようにしています。
③ ハードフォーク
テゾス(XTZ)は、ブロックチェーンの仕様が変更しても、ハードフォークが起こらない仕組みになっています。
ハードフォーク(Hard Fork)とは、ブロックチェーンの仕様が変更すると、通貨が分岐してしまうことです。
そのため、
ハードフォークするたびに、分岐してできた暗号資産(仮想通貨)を持たなければならなくなるのです。
事例として、
ビットコイン(BTC)→ ビットコインキャッシュ(BCH)→ ビットコインゴールド(BTG) → ビットコインダイヤモンド(BCD)
などが挙げられます。
次に、Tezos(テゾス)のNFT事例をご紹介いたします。
① NFT Music(NFT 音楽)プラットフォーム
Tezos(テゾス)のブロックチェーンで構築された、NFT音楽専用プラットフォーム『OneOf』がローンチされました。
NFTを発行する際のガス代(手数料)が安いことがメリットです。
公式サイト:OneOf
② NFTプロジェクト
Tezos(テゾス)プロジェクト『tzcolors』
色(Color)をNFT化して、NFT市場に参入予定です。
NFT市場の主流は、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンですが、先ほど記述した通り、Tezos(テゾス)は、ハードフォークが起こらないなどの大きなメリットがあります。
公式サイト:tzcolors
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
Tezos(テゾス)に限らず、ブロックチェーン技術は急加速をし、進化をし続けています。
今後、さらなる進化をした新しいブロックチェーン技術が登場すると予想されます。
当サイトでは、その都度記事にしていく予定ですので、乞うご期待!
コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための記事や、お役立ち情報を配信しています。
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少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
(執筆:八木)
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