【初心者向け】New Blockchain、Avalanche(AVAX)とは?3つの特徴とBitcoin(BTC)やEthereum(ETH)との比較および他にはない独特なブロックチェーンの仕組みなど交えて暗号資産(仮想通貨)初心者を対象に丁寧にわかりやすく解説!

みなさんは、ブロックチェーンのAvalanche(アバランチ:AVAX)をご存知でしょうか?
近年では、Bitcoin(BTC)やEthereum(ETH)の課題を解消した新しいBlockchain(ブロックチェーン)が続々と登場しています。
この記事では、New Blockchain、Avalanche(アバランチ:AVAX)とは?について、サクッと解説していきます。
Avalanche(アバランチ:AVAX)とは?
Avalanche(AVAX)は、DeFi(デファイ:Decentralized Finance:分散型金融)環境の構築や開発を目的としたプラットフォームであり、パブリック型ブロックチェーンなのです。
このブロックチェーン上で取引される暗号資産(仮想通貨)がAVAXです。
DeFiとは、中央集権的な金融企業などは関わらず、分散された参加者(ユーザ)が、ブロックチェーン上で取引記録、正当性、精査、決定、など、承認するのは基本的にユーザが行う仕組みです。
端的にいうと、
ユーザ同士が、互いに管理し合う仕組みなのです。
Bitcoin(BTC)やEthereum(ETH)などの、暗号資産(仮想通貨)が登場し、ここ数年、NFTやメタバースなどの盛り上がりを見せていますが、DeFiも同じくEco System(エコシステム:互いに独立した企業や事業、サービスなどが相互に依存しあって一つのビジネス環境を構成する生態系)が拡大しているのです。
パブリック型ブロックチェーン(Public Blockchain)とは、インターネットに接続できるユーザなら誰でも、許可なく取引に参加でき、管理者が存在しないブロックチェーンのことなのです。
Bitcoin(BTC)や、Ethereum(ETH)など、一般的な多くの暗号資産(仮想通貨)は、パブリック型ブロックチェーン技術で構築されています。
Avalanche(アバランチ)は、Bitcoin(BTC)と、 Distributed Network (分散型ネットワーク)に携わった、 Computer Scientist(コンピュータ科学者)の、 Emin Gun Sirer(エミン・ガン・サイラー)氏を含めた共同設立者により創設された、アメリカ・ニューヨークのブルックリンに拠点を置く、Ava Labsが開発をし、2020年9月に、Main Net(メインネット:本番用ネットワーク環境)を立ち上げ、Launch(ローンチ:新規公開)されました。
公式サイト:Ava Labs
公式サイト:Avalanche
それでは、Avalanche(AVAX)の特徴を3つご紹介いたします。
① Scalability Problem(スケーラビリティ問題)
Avalanche(AVAX)では、暗号資産(仮想通貨)の取引を承認するための、独自のコンセンサスアルゴリズムである、Avalanche Consensus(アバランチ・コンセンサス)を採用しています。
Bitcoin(BTC)やEthereum(ETH)などの一般的な、暗号資産(仮想通貨)では、Network(ネットワーク)を構成する、1万を超えるNode(ノード:PCなどの装置)が、基本的に同じData(データ)を保有しているので、万が一、外部からサイバー攻撃を受けても、その他の数千のノードが稼働し続けるので、ネットワークの安全性を維持できるのです。
しかしながら、
このことから、Transaction(トランザクション:取引処理)を承認するためには、Mining(マイニング:取引処理に必須の計算作業)を行う必要があり、手数料や時間や消費電力が膨大にかかってしまうことを、Scalability Problem(スケーラビリティ問題)と言い、課題が残っています。
が、しかし!
Avalanche Consensus(アバランチ・コンセンサス)では、各Node(ノード:PCなどの装置)がすべてのTransaction(トランザクション:取引処理)を承認するのではなく、分担して承認するので、このスケーラビリティ問題を解消しているのです。
Transaction(トランザクション:取引処理)数を比較すると、Bitcoin(BTC)は1秒間に 7件、Ethereum(ETH)は 14件、Avalanche(AVAX)は 4,500件なのです。
これは圧倒的に処理能力に優れていると読み取れ、この数値は、VISAとほぼ同じぐらいの高性能です。
② Avalanche(AVAX)Blockchainの仕組み
Transaction(トランザクション:取引処理)の高性能の訳には、独自の独特なブロックチェーンの仕組みにあります。
Avalanche(AVAX)は、Exchange Chain(X-Chain)、Platform Chain(P-Chain)、Contract Chain(C-Chain)という、3つのBlockchain(ブロックチェーン)と、これらのブロックチェーンを管理する、Primary Network(プライマリ・ネットワーク)の構成で成り立っています。
Exchange Chain(X-Chain)は、AVAXを始めとするDigital Assets(デジタル・アセット:資産として価値があるデジタルデータ)の作成や、取引を扱います。
Platform Chain(P-Chain)は、Avalance(AVAX)のMeta Data(メタ・データ:データを表す属性や関連する情報を記述したデータ)を扱うブロックチェーンであり、Validator(バリデータ:取引を承認するユーザ・PC)の調整やSubnet(サブネット:複数のノードから構成されるネットワークを構築し、そのネットワーク内でブロックチェーンを作成できる)の管理を扱います。
Contract Chain(C-Chain)は、EVM(Ethereum Virtual Machine:イーサリアム仮想マシン:イーサリアムのコンピュータへ命令を出すための翻訳機)のInstance(インスタンス:実体)で、Smart Contract(スマートコントラクト:取引自動契約)の作成と実行を可能とする処理を扱います。
これらの3つのブロックチェーンの活用と、ブロックのデータ量の調整により、これほどの高性能な決済処理を実現できているのです。
③ Inter Operability Problem(インターオペラビリティ問題)
近年では、Ethereum(ETH)を基盤とした、DApps(Decentralized Apprications:分散型アプリケーション)の開発が拡大しています。
多くの暗号資産(仮想通貨)は、独自のブロックチェーンでのみ独立して動く仕様になっており、他のブロックチェーンとの互換性が無いのが、とてもネックになっています。
このことをインターオペラビリティ問題と言います。
が、しかし!
Avalanche(AVAX)では、EVM(Ethereum Virtual Machine:イーサリアム仮想マシン)を採用しているため、イーサリアムブロックチェーンと相互運用できるのです。
Inter Operability(インターオペラビリティ:相互運用)
Inter Operability = Avalanche(AVAX)+ Ethereum(ETH)
この機能により、イーサリアム上のアプリケーションをアバランチで利用できるのです!
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
昨今は、イーサリアムキラーと呼ばれる、
高性能なブロックチェーンが続々と登場しています。
当サイトでは、その都度記事にしていく予定ですので、お楽しみに!
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少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
(執筆:八木)