【超初心者】NFT入門!NFTの誕生から現在の状況などをわかりやすく解説!

世界最大のNFTマーケットプレイス”OpenSea”では、これまでの月間取扱いの最高額が2021年8月の34億ドルを記録していましたが、2022年1月の取扱高では月の半ばで、すでに超えてしまったことが話題となりました。 

NFTを活用したビジネスやサービスには様々なカテゴリーが出現し2022年に入ってもなお盛り上がりを見せています。 

NFTってなんか凄いんでしょ?なぜ流行ってる?名前ぐらいは聞いた事あるけど…。 

でも詳しくは解らないから私には別の世界の話しかな? など、ぼんやりと興味はあるけど、じっさい解らない事だらけなNFTを今回はNFTがどんなもので、どうして注目を集め、これからの私たちの生活にどう活かされて行くのかを解りやすく解説できたらと思います。では行きます。 

そもそもNFTって何? 

NFTとは「Non-Fungible Token/非代替性トークン」の略で、非代替性とは代わりになるモノがないトークンの事を意味します。 

この事から NFTとは「ネット上でやりとりされる、唯一無二の価値をもったトークン(暗号資産)」と理解されるとよいでしょう。 

予備知識としてトークンと、NFTとは別の意味のFTの説明も少し付け足しましょう 

トークンとは 

ビットコインやイーサリアムなどの既存の仮想通貨のブロックチェーン技術をベースにして発行さる「モノ」や「権利」と引き換える事ができる引換券のような役割をもつ(暗号資産)のことです。 

FT「Fungible token/代替可能トークン」とは 

ビットコインなど相互の仮想通貨に同等の価値がある(固有の価値がない)代替可能なトークンの意味です。 

NFTの始まりはブロックチェーンゲーム 

NFTが認知され、後にジワジワと流行りを見せるきっかけとなった理由の1つに、 

「CryptoKitties」というブロックチェーンゲームがあります。 

2017年の11月にリリースされたこのゲームはどんなものかと言うと 

架空の猫のキャラクターを売買したり交配して、様々な種類の猫を集め、交配を繰り返すことで、より珍しい個性を持った猫が誕生しコレクションするというシンプルなゲームです。 

ゲーム性でみると、ありがちなコレクション系のゲームですが、他のゲームと違っていた点では「ブロックチェーン」技術を使いキャラクターをNFT化し、それぞれに唯一無二の個性を与えた事です。 

ゲームに熱中したプレイヤー達は、猫のキャラクターの希少性などに価値を見出し、 

イーサリアム(暗号通貨)による売買やレンタルが活発に行われ、更にレアな猫が誕生すれば高額で取引されるようになって行ったのです。 

そんな「CryptoKitties」に資産価値を見出した投資家たちが参加するようになった結果、一部のネコにはなんと1,000万円以上の値段がつくようになったのです。 

こうして CryptoKitties を取り巻くプレイヤー達の熱狂により、徐々にNFTの存在や価値が認められ、今日のNFTへの知名度や注目度が確立された経緯があります。 

NFTの特徴 

NFTについて、もう少し理解を深めていただけたらと思います 

NFTには4つの大きな特徴があります。 

唯一性 

NFTは自身の出自や取引履歴を改ざん困難な形で記憶できるため、コピーや贋作では無い本当の1点ものであることを証明できます。 

取引可能性 

ブロックチェーン技術で担保されたNFTの売買は信頼性が高く、しかも 

現物と違い簡単に移転・取引する事ができ、デジタルデータならではの自由な取引が可能です。 

相互運用性 

現在、多くのNFTは「ERC721」という規格を用いてイーサリアム上で発行されており、この規格が共通していれば、各サービスの枠を横断して運用する事ができます。 

プログラマビリティ(プログラム可能) 

プログラマビリティとはプログラム言語を使って、どのように動作・管理・運用をするかをプログラムによって自由に設計できる環境である事。 

スマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に執行できる仕組み)を利用し、二次流通(転売)時の手数料や取引数量の制限などに関するルールを自動的に実行することができます。 

NFTの可能性 

NFTは様々な分野での活動が期待されています。 

しばしば話題に上がるNFTアートなどもございますが、今回はエンターテイメントや娯楽にスポットを当ててのご紹介をさせて頂きます。 

一部をご紹介しましょう 

スポーツ業界 

かつてのプロスポーツチームが、ファンに提供するプレミアムアイテムといえばトレーディングカードやサインボール、選手が愛用していた道具などでした。 

こうしたファンベースのアイテムもNFTの特性を活かし新たなジャンルのレアアイテムとして注目されています。 

例えば、トレーディングカードをNFT化した場合、劣化や紛失の心配がない、また元の所有者がもし有名選手だったりなどすれば、よりプレミアム性が増し、ファンにとっては現物にも劣らない価値を感じられるのではないでしょうか。 

音楽業界 

CDを購入して音楽を楽しむ時代から、現在ではサブスクリプションによるネット上での音楽配信サービスが主流になっています。 

NFT化された音楽は、サブスクリプションで音楽を再生のみで楽しむ時代から次のステップとして「デジタル上で音楽を所有する」という楽しみ方が産まれます。 

大好きなミュージシャンの未発表曲が収録されたアルバムがNFTで出品されたとしたら 

どうでしょう。ファンとしては聴いてみたいし、所有できるものならコレクションもしたいですよね。 

またNFTを所有している人限定の視聴や、限定イベントの参加権などの販売などが今後期待されています。 

終わりに

いかがだったでしょうか、NFTがどのようなモノで、なぜ注目されているのかをザックリとお伝えしましたが、NFTの魅力が少しでも伝われば幸いです。 

今回は特に、エンターテイメントや娯楽にスポットを当ててのご紹介をさせて頂きました 

提供する側はファンの皆様に末長く愛され応援していただけるよう、ファン心をガッチリ掴むような寄り添ったサービスを考えられている姿勢も強く感じられましたね 

もし今後、日本が誇るアニメやゲームなどのIP(知的財産)がNFTの世界に続々と参入したら更に面白いと思いませんか? 

まだ誕生して間もないNFTです、今後も様々な用途に合わせて形を変えて 、私たちの生活をより充実させてくれる存在になりそうですね。 

コイン総合研究所では、暗号資産(仮想通貨)初心者のための解説や、お役立ち情報を配信しています。 

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(執筆:西郷) 

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